四月二十三日

そういえば先週の鹿児島遠征は凄まじくいろんなトラブルが起こったっけ。

 

朝の5時半から火災報知器がけたたましくなったと思ったら今度はその原因であった水漏れのせいで全館シャワーが使えなくなり、体育館へ向かうタクシーは目的地の伝達ミスによって別方向へ走り出した。

転がされた大玉の中に放り投げられたような精神は金沢へ戻ってくるまでは何とか持ち堪えてくれたが、それまで休みなく働いていたことも手伝って月曜におれは珍しく風邪を引いた。

帰ってくるなり体調が急変したのでもしや。と背筋が凍ったが、タイミングよくPCR検査を受けていたので新型コロナウイルスの影響でないとわかったときはホッとした。

3日かけてどうにか体調が戻り、今日ついに焼津に向かう事ができている。

 

 

やっとだ、やっときた。

 

 

もともとB3で働くことを決めた時から静岡で試合があることはわかっていたから、なんとなく楽しみにしていたけれど、まさか焼津開催になろうとは。

ベルテックスとしても今回の焼津開催は初めての試みで、静岡市焼津市の謎のバスケ協定によって実現したらしい。

 

学生時代はずっとバレーボールを追いかけて、スポーツに携わりたいと思いながらアスレチックトレーニングを学び、金沢で競技は違えどプロとしての居場所を見つけ、故郷にて現状の集大成を確認できるということは本当に幸せな事だと思う。苦労も苦悩もあったが、挫折はなかった。なんとなく自分が進みたい方向に舵を切り続けていたらこの場所に着いていた。恐ろしく運がいい人生だ。

 

チームとしても個人としても、きちんと戦える準備はできてる。選手の調子も悪くない。忘れ物もしていないはずだ。あとはただ楽しみたいと思う。人生で大切な二日間にきっとなる。

 

来期の話は中島さんからうっすらとされている。契約更新の時期だから、もろもろ早く決めなければならないし、早く決めれば早く動き出せる。まだまだやりたいことがある。

 

 

 

やっぱり太平洋側を走ると心が落ち着く。