二月十五日

週末の試合を終えて、月曜には溜まったセッションをこなす。このサイクルにもようやく慣れようとしている。慣れというのは恐ろしいもので、欲や不満も置き去りにして精神衛生的にかなりの低空飛行で安定している。こんな不健康なホメオスタシスもないだろう。


店のフロントには新聞が見当たらない。記事を写真に撮って保存しようと思っていたのに、今日は休刊日だっけ。


先週末の岐阜の二戦目から数えて三連敗。コロナのひと騒動もありながら、みんなにはストレスのかかる時間だったはず。そりゃあ一試合目のシュートも入らねえ。
それにしても昨日のサムエルデグアラは巨大すぎた。人にあまり巨大という言葉を使うことは少ないが、おそらくその形容の仕方がいちばんふさわしいと思う。浩太と浩平が小さく見えた。大地はもはや見えなかった。スモールマンが3人がかりでデグアラを止める光景はさながらガリバー旅行記の挿絵のようだった、読んだことはないけれど。


お互い勝とうとしているのだから、どうしても勝敗はつくし、負ければやりきれない気持ちになる。
けれど、今節に限れば試合ができたことをとても嬉しく思う。土曜の地震で中止になった試合もあると聞いた。お客さんを招き、来賓を招き、相手チームを招いて試合が成立することが、今のこの時期どれだけ多くの意味を持つのか。人を笑顔にして、楽しみにしてもらえる場がやはりこんな時だから必要になる。歓声があがって、SNSが盛り上がり、その中に多少の野次があってもいい。サムライズはその中心であってほしいと思う。


いいこと言いすぎたな。これはダメ、人に読まれることを想定するとすぐに格好をつける癖が出る。


このへんでやめておこう。
綺麗事は書きすぎると胡散臭くなる。