十二月十四日(2020)

今日は冠奈ちゃんがタイミングよく練習に来てくれて助かった。
朝は高畠さんのストレッチをこなし、練習もリハビリ、治療共に順調、問題なく博人のMRIにも付き添うことができて、スケジュール上でのストレスが少ない日だった。完璧だ。
おまけに連絡が遅れていた明日の写真撮影まで滞りなく受理されて、なんて良い日だ。何事もなく、何事もこなせるということがこんなにも幸せだとは。
今日はきっとウエイトをしよう。心が健康だから、調子もいいはずだ。最初はできるだけ厚着をして始めよう。暑すぎるくらいで丁度良い。


練習後の話に関していえば、大地はまだ子供だ。でも彼なりにチームを良い方向に持っていきたいと思っていることは伝わった。あとは厚みが欲しい。
貴はどうだろう。いつも通りの調子だったが、聞いている側からすればやはり自己顕示の色が強いように感じてしまう。人望を集めるには少しまだ薄いか。
デラさんの話は難しすぎた。チーム全体を、特に若手の方向修正を狙ってはいるが、彼らは話の内容は理解していないだろう。
ヒロは、伝えたいことはあるが、それが正解なのかどうか迷っている。


強いチームを構成する要素が何なのか。
それは高い水準での安定感だと思う。プレーにしろ私生活にしろ、揺るがない厚みが強さの象徴であると考える。厚みのある強い心と体、それが合わさるところに強いチームはできると思う。
しかしそれはどうやって作るのか?うちで作るにはどうしたら良いのか?誰が中心にいればそれは成り立つのだろう。


今のサムライズでは大地を中心にチームを作るしかない。大地の成長がきっと鍵だ。今の状況は大地のせいではないが、これから強くなるかどうかは大地にかかっていると思う。
月野さんと翼さんはタイプは違うが、二人とも厚みのある人だった。頭にくることもあったが、言うことを聞くことに疑問はなかった。そのマインドがおそらく必要なのだ。


おれは博人にいい情報を流そう。
そしてそれを大地に伝えさせる。そのルートが一番スムーズに雑味なく伝わるだろう。


まずは選手だけのハードルを組めるか、観察してみよう。